3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

クカルスキーによる肖像画

 『マリー・アントワネット』の中で、クカルスキーという画家によるマリー・アントワネット肖像画が紹介されています。
 権力を失った後に描かれたもので、権力を誇示しようとしていない姿が示されているようです。インターネットで検索すると、画像を見ることができました。確かに、力を見せつけようという様子はありません。
 このようにすぐに該当する画像が見られるとは、便利な時代です。

本当の教師

 『マリー・アントワネット』には、権力が奪われていく中でマリー・アントワネットが変わっていく様子が描かれています。
 「不幸の中にあって初めて、自分の何者たるかが分ります」という手紙に書いた言葉が紹介されるとともに、マリー・アントワネットの最初の本当の教師は苦悩である、という記述があります。
 不幸や苦悩によって隠れていた弱さが現れることがあると思いますが、マリー・アントワネットの場合には不幸や苦悩が強い者へと変わっていく機会を与えていたようです。

抑圧された思いの爆発

 『マリー・アントワネット』の今日読んだ箇所では、革命勢力によって王室の関係者がヴェルサイユからパリへの移動を余儀なくされます。命の危険からは辛くも逃れたといったような状態です。
 民衆の側は残虐だととらえられるような行いをしています。押さえつけられてきた思いが機会を得て一気に爆発したということなのだと思います。このブログの主が所属している組織で、規模はまったく異なるものの、抑圧されてきた側が力を得て遠慮なしに振る舞ったことを目の当たりにしたことがあります。それが人間の性質なのだと思います。

証拠集め

 『マリー・アントワネット』の今日読んだ箇所では、マリー・アントワネットとその朋友として登場した男性との関係に関する文献が紹介されていました。
 それらの文献に基づいて筆者が事実と信じることがどのようなことであるかが記されています。ほかの箇所にも物事についての筆者の解釈が記載されていると思いますが、この部分は筆者の主張が強く示されています。
 その男性との関係が、筆者がマリー・アントワネットという人物を描くに当たってはっきりさせておくべきであると考える事項であることが伝わってきます。

朋友

 文庫で2冊に分かれた『マリー・アントワネット』の上巻を読み終えました。
 革命についての動きが進む中でマリー・アントワネットからは人が離れていきます。一人だけ、そういう状態だからこそそばにいようとしてくれる男性がいたことが紹介されました。
 おもしろおかしく過ごしていた日々には本当の友情を得る事ができなかったのが、状況が厳しくなる中でそれを得ることができるようになったようです。

バスティーユ監獄襲撃

 『マリー・アントワネット』の記述が1789年7月14日のバスティーユ監獄襲撃まで進みました。
 この襲撃そのものについては細かく触れられてはいませんが、その知らせを受けたときのルイ16世の様子が描かれています。それによると、大きなことが起こったとは受け止めていなかった様子です。
 その前から流れは定まっていたのでしょうが、現状認識が不十分だったようですので、それでは防ぎようがなかったと思われます。

ネッケル、三部会

 『マリー・アントワネット』の記述に、ネッケルという人物や三部会といった、かつてフランス革命に関する本を読んだときに出てきたように記憶している存在が登場してきました。
 それを考えると、このあたりまでがフランス革命の関連で現在まで一度も知識を得たことがないできごとだったといえる気がしてきました。だからといって、この先に出てくることを細かく覚えているとも思えませんので、多くのことは新たに知ることとしてとらえることになるのだと思います。これまでの知識と相乗効果があることを期待します。