3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

神のはかりごとに引っかかる神

 『イリアス』の今日読んだ箇所では、前回の記事で紹介したはかりごとが仕掛ける側の思惑どおりに進みます。引っかかった側の神は眠ってしまい、その間にほかの神の働きによって人間の世界の様子が変わります。
 なんとも威厳のない神だと思います。人間の営みはこういう神々の影響下で不安定なものである、というような考え方なのでしょうか。

神に対してはかりごとを巡らす神

 『イリアス』を読み進めている中で、記述がしばらく人間の戦いを離れて神々の様子が描かれています。
 そこでは、ある神が、ほかのもっと力のある神にはかりごとを巡らしています。ギリシャで考えられていた神としては普通の行動なのでしょうか。

波状攻撃

 『イリアス』の今日読んだ箇所に、軍隊が攻撃をする様子を海の波にたとえて表現していた記述がありました。次から次へと押し寄せている、といったところでしょうか。
 波状攻撃という言葉がありますので、これも時代と地域を越えて共通した表現だと思いました。というよりももしかすると、当時のこういう表現が伝わってきて今の日本語の中でも使われているのかもしれません。

チームワーク

 『イリアス』の今日読んでいた戦闘シーンでは、これまでと比べて戦士たちが単独で戦うよりも味方同士が寄り集まって戦う場面が多いように思いました。
 個人の力量によって勝つことももちろん良いのですが、チームワークによって勝つことにはまた別の価値があると考えます。

神々の子孫

 最近読んでいるあたりに限りませんが、『イリアス』には、少し前の代にさかのぼると神に行き着く人たちが登場します。
 普通の人間としては、そういう存在と戦場で相対するのはとても不都合なことだと思います。そういう存在が人々に交じっているということについて当時この話を聞いたり読んだりした人たちは、すんなりと受け入れられたのでしょうか。

八木智哉投手の復活

 今回は本とは違う話題にします。
 10点差を追いつかれての逆転負けなど、暗い出来事の多かった中日ドラゴンズに、良いことがありました。
 八木智哉投手が久しぶりに勝ち星を挙げました。しかも、カープ以外からということも話題になっています。7連敗をしていたチームに勝ちをもらたしたのはすばらしい働きです。
 かつて新人王を獲得した実績のある投手ですが、それを超える選手人生のピークをこれからでも迎えてもらいたいと思います。

『イリアス』の上巻を読み終えました

 上下2巻に分かれた『イリアス』の上巻を読み終えました。
 ここまでのところ、登場人物になじみのない名前が多いことから難しい面もありますが、数人の中心的な人物は識別できるようになってきました。
 一進一退の攻防が繰り広げられていて、おもしろく読めています。