3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

ある判決がもたらしたもの

 『マリー・アントワネット』の今日読んだ箇所で、頸飾り事件の判決が出ました。
 この判決が当時のフランスの王権に対してどのような影響を及ぼしたかが記されていて、革命へとつながっていく物事の流れの中で重要な位置を占めることを知りました。マリー・アントワネットによる自滅的な行動がそれにきっかけを与えているということも、それまでの記述からわかりました。
 その前から中傷を受けていたものの重く受け止めていなかったようですが、エスカレートする中傷から打撃を受けたようです。規模が小さいうちならば打つ手はあったかもしれませんが、手遅れでした。

利用される理由

 『マリー・アントワネット』で頸飾り事件について読む前からそう呼ばれる事件があったことを知ってはいたものの何が起きたのかは知りませんでした。
 マリー・アントワネットは直接この事件に関わってはいません。しかしながら、筆者は、マリー・アントワネットがそれまでの生活で示してきた性質がこの事件において果たした役割を強調しています。利用されてしまったということであっても、それにふさわしい理由があったようです。

頸飾り事件

 『マリー・アントワネット』に描かれている、頸飾り事件に至る過程は驚くような内容です。
 王妃の替え玉を使ったり、王妃の署名入りの偽の文書を作ったり、思い切った手によって詐欺師たちがある人物を思うように動かします。
 行くところまで行って明るみに出ますが、そこまでエスカレートさせていなければ、どうなっていたでしょうか。そうはいっても、こういうことは適度(?)なところで終わらせることなどできずにエスカレートしてしまうものなのでしょう。

だます者とだまされる者

 『マリー・アントワネット』を読み進め、頸飾り事件について詳しく記されている章に入りました。
 ある詐欺師に人がどんどん欺かれていくのは不思議ではありますが、それだけもっともらしいことを言っていたのでしょうし、人々は無防備でだまされやすかったのだろうと想像します。

喜劇の終わり

 『マリー・アントワネット』を読み進め、筆者によると喜劇が終わって悲劇が始まるところまできました。
 宿敵を捕らえるように働きかけたことが、物事の流れをもう戻ることがないようにしたようです。良く考えた上でのことではなく、感情に流されての行動として描かれていますが、権力や責任が大きければそのような行動の報いも大きいということだと思います。

宿敵

 『マリー・アントワネット』の今日読んだ箇所で、マリー・アントワネットの宿敵のような人物について紹介されていました。
 わけがあって親の代からこの人物とは敵対関係があったようです。世俗的に高い人気があったようで、厄介な相手です。
 高位の聖職者がこういう人物であるのは、不幸な時代だったと思います。そうはいっても、この時代に限ったことではなかったのかもしれません。

陰謀

 『マリー・アントワネット』の今日読んだ箇所では、マリー・アントワネットが金銭のからむ陰謀に巻き込まれ始めているような記述がありました。名称は見たことのある、頸飾り事件というものであると思われます。
 まだどんなことが起きたのかよくわかっていませんが、マリー・アントワネット無防備さは明らかで、陥れようとする側にとって与しやすい相手であると考えます。