3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

名古屋グランパスのJ1昇格

 今回は本とは違う話題にします。
 名古屋グランパスJ1昇格プレーオフで優勝し、J1への昇格を決めました。このブログの主は、野球の中日ドラゴンズのファンであることの延長線で、名古屋グランパスを応援しています。
 リーグ戦での順位が上であることから引き分けならば優勝という有利な立場での試合で、点を取ることはできないながらも相手も無得点におさえ、引き分けで優勝しました。
 試合終了後の表彰式もテレビで中継してくれていました。降格しなければ出場する必要はなく、降格しないもリーグ戦で2位までに入ればプレーオフなしで昇格できるので、出場しないですめばその方が良い気がしますが、出場したからには優勝して良かったです。
 1996年元旦の天皇杯勝戦での勝利を現地で見ました。そのような強さを取り戻してくれることを願います。

葛藤

 プロポーズをされた『テス』の主人公の葛藤が続きます。
 受け入れて結婚したい思いと、以前の過ちのゆえにそうしてはいけないという思いとの間で揺れ動いています。過ちというのは邪悪だったからしたことではないのですが、それを気にするようにさせるのは、信仰心でしょうか、それとも責任感でしょうか。
 理由を言わずに断ることを続けられず、理由を話すと相手の男性に告げましたが、果たしてどのようなことになるでしょうか。

プロポーズ

 『テス』の主人公は、ある男性からプロポーズされます。そして、思いがけないタイミングではあったものの、もともと考えていたとおりにそれを断ります。
 残念であっても断らざるを得ない、そして、断る理由を具体的には言えない、という難しい状態です。
 もちろんプロポーズした側は説得に努めます。
 解決には、何か外側からの力が必要であると思われますが、どうなっていくでしょうか。

父と子

 『テス』の主人公に思いを伝えた男性が、実家に戻って父親に結婚したい意向を伝えに行く場面を読みました。
 この人物は、父親の期待に反した進路を選択していますが、それでも結婚のことについては父親の考えを確認しようとしています。この作品の当時は現代よりもそういうことが行われていたのだと思います。
 重要な問題についての考えは異なっても、互いに対して大事に思う気持ちは持ち続けている成熟した親子関係のようです。
 ふたりのやり取りの中で、父親が、主人公に大きな影響を与えた人物との間に接触を持っていたことが明らかになり、また登場人物同士がつながりました。

ある暑い日

 『テス』の今日読んだ箇所に、ある夏の日についての描写がありました。これが本当に暑そうでした。とてもうまく表現されていたと思います。
 現代の東京の猛暑日ほど暑くないだろうと思いましたが、エアコンがない時代のことですから、どこに行っても暑いだろうと想像すると、それもつらそうです。
 暑さのために自らを制することができなくなったこともあるのか、その中で、ある男性が衝動的に主人公への思いを伝えています。

誠実な男性

 『テス』の主人公は、ある男性と両想いでありながら、訳あってその関係に積極的にならずにいます。
 その男性に対しては、主人公の仕事の仲間たち3人も心を引かれていることが示されています。
 男性の側はどうかというと、主人公に近づこうとしながらも一線は引いている様子です。ほかの女性たちに対する態度も含め、この作品の前の方に登場した、主人公に大きな影響を与えたほかの男性との違いが際立っています。
 最終的に主人公とこの男性は結ばれるのだろうと思いますので、どのようにそうなっていくかに関心を引かれます。

意図せぬ盗み聞き

 『テス』の主人公は、牛の乳搾りをする仲間と同じ部屋で寝る生活をしています。ある日、ほかの人たちよりも早く床に着いたときに、後から着いた人たちの話し声を聞くことになりました。
 同じ部屋で仲間たちと一緒に寝るという背景も、ある日に一人だけ早く床に着くに至る成り行きも、とてもうまく設定されていると思います。