3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

掠奪

 『レ・ミゼラブル』の記述は、戦闘の後の勝者による掠奪に移りました。
 最近読んだ作品の中では、『イーリアス』に、個々の戦闘で一方が倒された後にもう一方が武具をはぎ取ることが繰り返し記されていました。
 それが戦争の事実というか一部なのだと思いますが、筆者は当然とするのをよしとしていないようです。

筆者の考え

 『レ・ミゼラブル』でのワーテルローの戦いの様子に関する記述に続いて、その戦いについて筆者が考えることが詳しく記されています。
 戦いそのもののことだけでなく、君主制と革命にまで話が及んでいます。筆者の考えがかなり押し出されているのは小説らしくありませんが、この作品のような大作だからこそ、そういう記述がたくさんあることもよしとされるのでしょう。

決着

 『レ・ミゼラブル』で描かれているワーテルローの戦いは、最後は急速に力関係が傾いて決着したような印象を受けました。
 さまざまな要素が勝敗に影響したようで、筆者はその結果の原因を神に帰しています。もちろん、あらゆることに神の導きがあると考えているでしょうが、この戦いはその中でも特に人間を超えた力を感じさせるものであるととらえているのだと思います。

損害の拡大

 『レ・ミゼラブル』で描かれているワーテルローの戦いの転換点と思われるところを過ぎた後も、イギリス軍の損害はまだ拡大しているようです。
 損害を受けながらも、決定的なところまでは追い込まれずにいることには、逆転の可能性が秘められているのでしょう。

転換点

 『レ・ミゼラブル』に、ワーテルローの戦いの結果を左右したポイントであると思われることが記されていました。
 それは戦い全体から見るとそれほど大きな事項ではなかったのではないかと思います。しかし、そのそれほど大きくないことが重要な影響を及ぼしたようです。
 小さなできごとが意外にも歴史の転換点となることがあるのだと思います。

戦闘

 『レ・ミゼラブル』でのワーテルローの戦いに関する記述を読み進めました。
 戦闘の様子が詳しく描かれています。イギリス軍が厳しい状況にあったことや、ナポレオンが上機嫌であったことが記されていて、そのあたりは意外です。気候のために戦闘が始まる時間帯が遅くなったことが勝敗を決した理由として挙げられていますが、ここまでのところはその影響は目立ちません。

ワーテルロー

 『レ・ミゼラブル』の記述が主人公から離れ、筆者が見たワーテルローの古戦場を移りました。
 特にフランスの人にとっては非常に歴史的に意味のある地であると思います。
 話の本筋と関係があるということで、かなり長く記されています。