3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

主要な人物同士の出会い

『レ・ミゼラブル』の主人公らしい人物が再び登場し、前回の記事で触れた、暗闇の中で水をくみに行っていた登場人物に助けの手を伸ばしました。 この主要な人物同士の出会いは、クリスマスの夜のできごととして描かれています。主人公らしい人物の優しさが伝…

暗闇

『レ・ミゼラブル』を読み進め、ある登場人物が夜に外に水をくみに行く場面を読みました。 真っ暗な中を通っていかなければ水のあるところに行けないということで、その暗闇の様子が描かれています。 現代の日本、特に都会に近いところでは経験しづらい暗さ…

悪役

『レ・ミゼラブル』で、いわゆる悪役についての記述がしばらく続いているのを読みました。 夫婦そろってかなり邪悪な様子に描かれています。恐らく良い友人はいないだろうと想像されます。だから余計に、自分たちだけでずる賢くやっていかなければならないと…

糸ようじ

今回は本とは別の話題にします。 さっき、糸ようじを使っていたら、途中で切れて糸が歯と歯の間に残ってしまいました。 新しいものを使って取り除こうとしたのですが、固く挟まっているためか、新しいものも切れてしまいました。 ネットで検索すると、同じ問…

命がけの救助

『レ・ミゼラブル』の今日読んだ箇所では、主人公が命がけで危険にさらされた恐らく初めて接する人を助けています。 正直な者になるという決断は、その後の難しい状況によっても挫かれていないようです。何もせずにいても責められることのない場面で自ら動く…

主人公らしい人物

『レ・ミゼラブル』を読み進め、場面が切り替わりました。 主人公自身は登場しませんが、主人公についての新聞記事が紹介されたり、主人公らしい人物と出会った人の話が記されていたりしています。 そして、記述はまた主人公から離れました。主人公がどうな…

再登場

『レ・ミゼラブル』のワーテルローの戦いに関する記述の最後に、それよりも前の出てきたある人物が登場しました。前に出てきたときよりも時代がさかのぼっています。 この人物を再登場させて、その前歴を示すために戦争の記述をこれほど詳しくしたのか、と衝…

掠奪

『レ・ミゼラブル』の記述は、戦闘の後の勝者による掠奪に移りました。 最近読んだ作品の中では、『イーリアス』に、個々の戦闘で一方が倒された後にもう一方が武具をはぎ取ることが繰り返し記されていました。 それが戦争の事実というか一部なのだと思いま…

筆者の考え

『レ・ミゼラブル』でのワーテルローの戦いの様子に関する記述に続いて、その戦いについて筆者が考えることが詳しく記されています。 戦いそのもののことだけでなく、君主制と革命にまで話が及んでいます。筆者の考えがかなり押し出されているのは小説らしく…

決着

『レ・ミゼラブル』で描かれているワーテルローの戦いは、最後は急速に力関係が傾いて決着したような印象を受けました。 さまざまな要素が勝敗に影響したようで、筆者はその結果の原因を神に帰しています。もちろん、あらゆることに神の導きがあると考えてい…

損害の拡大

『レ・ミゼラブル』で描かれているワーテルローの戦いの転換点と思われるところを過ぎた後も、イギリス軍の損害はまだ拡大しているようです。 損害を受けながらも、決定的なところまでは追い込まれずにいることには、逆転の可能性が秘められているのでしょう…

転換点

『レ・ミゼラブル』に、ワーテルローの戦いの結果を左右したポイントであると思われることが記されていました。 それは戦い全体から見るとそれほど大きな事項ではなかったのではないかと思います。しかし、そのそれほど大きくないことが重要な影響を及ぼした…

戦闘

『レ・ミゼラブル』でのワーテルローの戦いに関する記述を読み進めました。 戦闘の様子が詳しく描かれています。イギリス軍が厳しい状況にあったことや、ナポレオンが上機嫌であったことが記されていて、そのあたりは意外です。気候のために戦闘が始まる時間…

ワーテルロー

『レ・ミゼラブル』の記述が主人公から離れ、筆者が見たワーテルローの古戦場を移りました。 特にフランスの人にとっては非常に歴史的に意味のある地であると思います。 話の本筋と関係があるということで、かなり長く記されています。

急な変化

『レ・ミゼラブル』の主人公は、さまざまなものを失います。 しかしながら、あっという間に大事なものを取り戻します。この作品には、ほんの少しの記述によって大きなできごとが起きたことになることがときどき見られます。そこは話の本質ではない、というこ…

表面的な正義

文庫本で5巻に分かれている『レ・ミゼラブル』の第1巻の終わりが近づいてきました。 表面的な正義が力を発揮しているというのでしょうか、不利な境遇からスタートした人たちが不当に苦しめられているような暗い状態です。

人が予期せぬ行動

『レ・ミゼラブル』の主人公が、ほかの人たちがまったく予期していなかった行動をする場面を読みました。 意外ではあるものの、説得力のある話をしたことから、言っていることは受け入れられたようです。自らにとって不利になりそうな行いをしましたが、それ…

予測不可能な行い

『レ・ミゼラブル』の主人公が、まわりの人たちが驚くようなことをする場面を読みました。 その前に起きたことから追いかけている読者にとっては意外でなくても、その場で突然それを見る人にとっては予測不可能なできごとです。この場面の劇的さは、とてもう…

被告人の弁明

『レ・ミゼラブル』の裁判の場面から、被告人が弁明をするところを読みました。 そのように描いていて、しかも、あることがらについてはこの人物の言うことが正しいとわかっているからでしょうが、貧しく教養のない人物が人から理解されない中で懸命に話して…

裁判

『レ・ミゼラブル』に裁判の場面が出てきました。 これまでも、例えば、『カラマーゾフの兄弟』で裁判の場面を読んだりしてきました。ほかのことについて描くときでも同じなのでしょうが、法廷でのやり取りをいい加減に描くわけにはいかないでしょうから、筆…

障害

『レ・ミゼラブル』の主人公は、自ら準備していたことに後押しされて正しいと思う行動に踏み出します。 途中で障害にぶつかりながら、最善を尽くします。 途中でもう先に進めなさそうになるところで、したくないという本心のために喜びの思いが出てくるとこ…

目的と手段

『レ・ミゼラブル』の主人公の心の葛藤が描かれている場面を読み進めました。 その中で、人のためになる目的のために良くない手段を用いて良いのか、ということも問いかけられているように思います。正直な人として生きるという主人公の決心が揺るがされてい…

葛藤

『レ・ミゼラブル』の主人公の心の葛藤についての記述を読みました。 とても親切になっていたので、全く心が一新されたかのようでしたが、自己中心な思いがまだあることがわかります。そして、それは当然であると思います。 自分の身代わりとしてほかの人を…

似た経歴の人物

『レ・ミゼラブル』の主人公らしき人物以外に、主人公と似た経歴の人物がいるという情報が浮上してきました。 主人公と別の名前で出てきた主人公らしき人物が本物だとは思うのですが、新たに話題になった人物はなぜだかかなり似ているように思います。新しく…

同情

『レ・ミゼラブル』の主人公の貧しさに苦しんだ経験は、貧しい人に対する同情につながっているようです。 幸いにしてこの小説の中ではそのような人物が政治的に高い地位につきますが、現実はなかなかそうはいかないと思います。

第一の正義

『レ・ミゼラブル』を読み進めたところ、しばらく出てこなかった主人公が登場しました。 その発した「第一の正義とは、良心のことだ。」という言葉は力強く、印象に残るものでした。こういうことを考えているならば起きなかったような、自分の身近で起きたこ…

男性の恥

『レ・ミゼラブル』のある登場人物は、貧しさの故に身体を売ることになりました。 筆者の意見として、それが女性に対する差別であることが述べられています。男性には男性の難しさがあるにしても、女性がそのように利用されるのは男性の恥です。

淪落

『レ・ミゼラブル』で「淪落」という題のついた箇所を読んでいますが、淪落とは普段なじみのない言葉です。 それに当たるようなことはなかなか起きませんでしたが、ある登場人物が苦しい状態になってきました。それをきっかけに主人公との関わりができそうな…

敵役

『レ・ミゼラブル』の記述の後で、その敵役のような人物が登場しました。 正義感が強い人物なのだろうと思いますが、権力の側が正義でそれに反する側が正義でないというようなことを考えてもいるようです。それは偏った見方であると考えます。

市長

『レ・ミゼラブル』を読み進めたところ、主人公がある市の市長になりました。 市長になることは知っていましたが、これほどはじめに近いあたりでなるとは意外でした。 市長になるに至る経緯は極端な気がしますが、その中で人とどのように接しているかは、こ…