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世界文学全集への挑戦、2年目に突入

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

狂気

夜中の海の上で雷雨に見舞われるのはとても不気味だと思います。『白鯨』の主人公が乗った捕鯨船はそのような状況にあります。 その中で船長が狂気じみた言動を示すことで不気味さがさらに増幅されます。出発した地に戻れないわけではありませんが、それ以上…

台風

『白鯨』を読み進めると、日本近海らしく台風(いま読んでいる訳では「颱風」となっています)が発生して、主人公の乗った捕鯨船を襲います。 暗闇の中で台風に遭って、それだけでもたいへんなはずですが、様子が描かれている人物たちの思いがバラバラである…

日本近海の日差し

『白鯨』の主人公が乗った捕鯨船は日本近海に来ています。 日本のそばを航行しているときの日光の様子が描かれていましたが、かなり強い日差しという印象です。 季節によると思いながらも意外だと受け止めましたが、主人公たちが出帆した地がマサチューセッ…

再起

『白鯨』の登場人物には、過去について詳しく記されている人は少ないのですが、主人公が乗った捕鯨船のある年老いた乗組員について紹介されています。 腕のいい職人だったようですが、身を持ち崩してしまったとのことです。 そして、捕鯨船の乗組員として海…

棺の注文

『白鯨』の今日読んだ箇所で、ある登場人物が病気で死を覚悟するような状態になり、自分のための棺を作るように頼んでいました。 この人物については、もっと前の方で、どのような死に方をするかが書かれていましたが、それとは様子が違いました。望みがない…

進言

『白鯨』の主人公が乗っている捕鯨船のある高い地位の人物が船長に進言をする場面を読みました。 船長とは異なる意見を妥協せずに伝えていますが、ほかのところでも船長の考えに異議を唱えていました。 イエスマンだけに囲まれると判断を誤りやすくなるでし…

絶滅の恐れ

『白鯨』の今日読んだ箇所で、語り手である主人公は、人間の捕鯨のために鯨が絶滅する恐れについて触れています。鯨は絶滅しないというのがその結論です。 これはまだ手で漕ぐボートに乗って手で投げる銛や槍を使って鯨を捕っていた時代の話ですので、その後…

知りたい思い

『白鯨』の今日読んだ箇所では、鯨の骨や鯨の化石について触れられていました。 もちろんそれらはとても大きいのですが、その大きいということが、主人公にとって重要なことである様子です。対象が大きな存在であるからこそ、普通のものにくらべて、熱心に良…

執念

『白鯨』の主人公が乗った捕鯨船の船長は、戦って片脚を失うことになった相手の鯨に復讐することについて強い思いを持っています。執念というのでしょうか。 同じ鯨のために片腕を失った別の捕鯨船の船長には復讐しようという思いはないようです。 こうして…

イギリスの捕鯨船との出会い

『白鯨』の主人公が乗った捕鯨船は、今度はイギリスの捕鯨船と出会いました。 その船の船長は、白鯨との戦いで片腕を失ったようです。主人公が乗った船の船長は同じ鯨との戦いで片脚を失っており、共通点があります。 この出会いによって、主人公たちが追っ…

独り言

『白鯨』を読み進め、主人公が乗っている捕鯨船の乗組員たちの独り言がたくさん紹介されている箇所を読みました。 旧約聖書のダニエル書に登場する王について、ある人物が独り言の中で話しています。この独り言の内容は結末に向けた暗示になっているようです…

「空の空なる哉都て空なり」

『白鯨』の今日読んだ箇所には、主人公の思いが強く表現されていたように思います。 書物のうちでもっとも真実を教えるのはソロモンの書であるとして、ソロモンによる旧約聖書の「伝道之書」から「空の空なる哉都て空なり」という言葉を引用しています。 す…

結末に向けた情報の出し方

『白鯨』には、主人公が乗った捕鯨船の乗組員に後々起こることがほのめかされる箇所がいくつかあります。今日読んだ箇所では、ある乗組員が海上に漂うことになった場面がありましたが、それが主人公にも起こるということが示されました。 読者としてのこのブ…

龍涎香

『白鯨』の今日読んだ箇所に、龍涎香というものが出てきました。抹香鯨の腸から採れるものであるようです。龍の涎の香とは、いかにも稀にしかないもののような名称だと思います。どのような香りがするのでしょうか。 この龍涎香が採れそうな鯨をほかの捕鯨船…

捕らえた鯨の所有権

捕らえた鯨は大きな財産であり、その所有権を保持できるかどうかにはとても重大な意味があると思います。『白鯨』では、捕らえた鯨はだれのものであるかについて、しばらく記述が続いていました。たとえば、鯨に銛を打った捕鯨船と最後にその鯨を捕らえた捕…

鯨の牡と牝

鯨にも、人間と同じように牡と牝とで性質に違いがあるようで、『白鯨』の著者はそれも取り上げています。 牝の鯨が同じ群れの仲間が捕らえられるときでもそばにいるのに対して、牡の鯨はほかの鯨の状態には構わずに自らの道を行くようです。人間でも、相互の…

新しい命

『白鯨』の今日読んだ箇所では、主人公たちはボートで鯨を追って鯨の群の中に入ります。 その中で、授乳中の鯨の親子や、出産をしている鯨について描かれています。このブログの主を含めて一般の人間には、こうした自然の営みを直接見る機会は少ないと思いま…

「泡食う」

『白鯨』の今日読んだ箇所に「泡食う」と訳されている、過度に怯えるという意味の言葉が出てきて、長めの原注が付いていました。その原注によると、この言葉はシェイクスピアの作品にも出てくる古い言葉であるようです。 その言葉が移民とともに北米大陸に渡…

鯨の尾

『白鯨』では、鯨の汐噴きに続いてその尾が話題になります。 大きさがどの程度か、どのような構造か、どのように使われるかなど、鯨の尾についてこの作品はまた新たに鯨に関する知識を与えてくれています。 身体の構造からして当然なのでしょうが、鯨にとっ…

鯨の汐噴き

『白鯨』では、主人公が乗っている捕鯨船でのできごとについての記述と、鯨についての記述が入り混じっています。 鯨についての記述の中で、その汐噴きについて詳しく書かれていました。鯨が汐噴をのための穴を通して呼吸をしていることを知りましたが、これ…

鰮鯨(イワシクジラ)

『白鯨』を読み進め、また新たに鯨を捕獲する場面を読みました。 それに続いて、ほかの捕鯨船が鰮鯨(イワシクジラ)という種類の鯨を追いかける記述があります。この鯨は泳ぐのが速く、追いつくのは難しかったようです。 前回の記事とつながりますが、当時…

競漕

『白鯨』の主人公が乗った捕鯨船がドイツの捕鯨船と交流をした後、近くに鯨がいたことから、同じ獲物を狙って争うことになりました。 ボートを漕ぐので、競漕です。この時代は、エンジンがついたボートを使っていたわけではないことから、乗組員がいかにオー…

ドイツの捕鯨船との出会い

『白鯨』の今日読んだ箇所に、主人公が乗った捕鯨船がドイツの捕鯨船と出会う場面がありました。 ドイツがかつては捕鯨の大国でありながら、その規模が縮小していたことを初めて知りました。 そして、事情によって立場が弱いとはいえ、ドイツの船の側の船長…

鯨脳油

『白鯨』を読み進め、主人公が乗った捕鯨船が捕らえた鯨の頭から油を取り出す場面を読みました。 抹香鯨の頭にある油は鯨脳油と呼ばれ、高級な油だとされているようです。 この油を取り出す作業の間に、ある事件が起きました。やはり大きな危険と隣り合わせ…

鯨のひげ

『白鯨』の主人公が乗っている捕鯨船では、主として抹香鯨を捕らえようとしているように思いますが、せみ鯨というほかの種類の鯨も捕らえ、主人公がその両者の特徴について記している箇所があります。 同じように鯨と呼ばれても、種類ごとに特徴があります。…

鯨の目

『白鯨』の今日読んだ箇所では、鯨の頭の様子が詳しく描かれていました。 特に、目について詳しく記されていました。大きい頭の先端から後ろに行ったところの両側に目があるようです。両側にあるので視界が前を中心としておらずに両側に広くなっていることは…

不一致

『白鯨』の主人公が乗っている捕鯨船には、少なくとも2つのグループがあるようです。それらのグループの間には溝があり、一致はないように見えます。 集団で何かを成し遂げようとするならば、内部での一致が非常に重要だと思いますが、この捕鯨船の乗組員に…

合名会社への吸収合併

『白鯨』の今日読んだ箇所でも、捕らえた鯨はまだ主人公の乗っている捕鯨船につながれていて、その鯨をめぐる乗組員たちの行動が描かれています。そして、その行動を通して考えたことを主人公が述べています。 鯨の背に乗っている仲間と一本の綱でつながれた…

大天使様

今日は、『白鯨』の主人公が乗っている捕鯨船が別の捕鯨船に遭遇する場面を読みました。 遭遇した相手の捕鯨船には、自らを大天使ガブリエルであると称する狂信者が乗っています。同乗者たちを惑わして、船の中で大きな影響力を持つようになりました。まわり…

鯨が見てきたもの

『白鯨』の今日読んだ箇所に、ある登場人物が鯨の死骸に話しかける場面がありました。 海の底深くまで潜るので、人間には見ることのできない世界を鯨が見てきただろう、というようなことを言っています。たとえば、海難事故で命を失った人を海の底で見ただろ…

鯨の肉を食べることに関する意見

『白鯨』のある登場人物が鯨の肉を食べる場面に、鯨の肉を食べること一般についての記述が続いています。 米国でも捕鯨が行われていた、この作品の書かれた時代にも、人によっては鯨の肉を食べることを厭わしいと思っていたようです。その理由として、鯨の脂…

鯨肉のステーキ

『白鯨』の今日読んだ箇所では、直前の鯨を捕える場面で中心的な役割を果たした乗組員の幹部の一人が、捕獲した鯨の肉をステーキとして食べる様子が描かれています。 捕鯨船が鯨の死骸を引っ張りながら移動していく中で、まわりにサメが集まってきて、その鯨…

鯨を捕える場面

『白鯨』の今日読んだ箇所では、初めて鯨を捕えるところが描かれていました。主人公は捕鯨船に乗るのが初めてであることから、主人公にとっても初めての経験です。 捕鯨船の人たちの側からすれば、とても強力な相手であるだけに、有効な攻撃を少ししたぐらい…

『白鯨』の今日読んだ箇所で、鯨索(げいさく)という捕鯨のための道具が紹介されていました。 「検索」とか「捜索」という言葉に含まれているため、「索」という字があることは知っていましたが、この字に「つな」という意味があるとは知りませんでした。 …

ヤリイカ

『白鯨』の主人公たちが乗った捕鯨船は、大きなヤリイカと遭遇しました。 その中で、伝説の巨獣であるクラーケンについて言及されていました。数十年前に遊んだロールプレイングゲームにクラーケンという敵が出てきたように思います。大きいイカの絵だったと…

九天の高き

『白鯨』を読み進め、鯨の絵に続いて鯨の彫刻について述べられている箇所を読みました。 次に空の鯨座についての話が続きます。その「鯨」に駕し、九天の高きに舞い上がりたい、と記されているところから強い思いを感じました。それまでは鯨についての記述が…

鯨の絵

2巻に分かれている『白鯨』の下巻を読み始めました。 主人公が見てきた鯨の絵について、正しく描かれているものがないと批評しています。死んで陸にいる鯨の姿は生きている鯨とは違うということで、捕鯨に出かけなければ鯨の本当の姿を知ることはできない、…

内乱

『白鯨』の今日読んだ箇所では、主人公が乗っているのとは異なる捕鯨船でのできごとについて記されています。 内乱のようなことが起きています。軍隊であれば、上官の命令に逆らえば命まで危ういのではないかと思いますが、民間の業務であるだけに、そこまで…

リマでの会話

文庫で上下2巻に分かれている『白鯨』の上巻が終わりに近づいてきました。 上巻の最後の章を読んでいますが、この章は、主人公が聞いたほかの捕鯨船についての話を別の人たちに話しているという記述になっています。話をしているのはリマだそうで、スペイン…

ガム(洋上交歓)

『白鯨』の今日読んだ箇所では、捕鯨船の航海中のガム(gam)という習慣が紹介されていました。 捕鯨船同士が洋上で互いに相手を近くに認めたときに交流を行うことを指しているようで、数年にわたる航海をしている者同士として、情報交換ができますし、同じ…

追いつけない存在

『白鯨』の今日読んだ箇所では、汐を吹いているのを見つけて追いかけても追いつくことのできない鯨の存在が描かれています。 それを見つけたと言う人物だけでなく、ほかの人たちも同じく見ているようですので、嘘でも勘違いでもなさそうですが、何回か現れて…

驚いても圧倒されない強さ

『白鯨』の主人公は、初めて捕鯨船に乗っていて、鯨を追うために使うボートに乗り換え、とても危険な目に遭います。 その経験とまわりの乗組員たちの態度に驚いたのは当然として、捕鯨船に乗るならば必然的にぶつかるというわけではないような驚きも経験しま…

鯨漁

船長が復讐を目指している白鯨はまだ登場しませんが、ほかの鯨の漁をしようとする様子が、『白鯨』の今日読んだ箇所に描かれています。 複数の組に分かれて漁をしますが、組のリーダーを務めている航海士たちはそれぞれ個性的です。 鯨漁がどのようなもので…

偶然と自由意志と必然

『白鯨』で、主人公が友人と一緒になわで織物を作りながら考えたことを読みました。 規則正しく動いているものに自分が手を加え、さらに友人のランダムな動きが加わることで、できる織物が違う作りになっていたようです。それを見た主人公の考えたことは、偶…

鯨のいる場所

『白鯨』の今日読んだ箇所では、鯨のいる場所についての説明がされていました。 鯨は、太平洋、大西洋、インド洋をまたにかけて非常に広い範囲を泳ぎ回っているようですが、それでも、人間は同じ鯨と別れた後で再会することがあるということです。 それを伝…

夜半直

『白鯨』の今日読んだ箇所には、深夜の当直の場面がありました。 出てきた「夜半直」という言葉がわからなかったので調べてみたところ、middle watchの略で、0時から4時までの当直のことをいうようです。 水をリレーで運んでいる乗組員のうちに話をしてい…

白という色

『白鯨』の今日読んだ箇所では、白という色が人に恐怖を与えることについての主人公の考えが述べられています。 それはいいとして、白が優越を示すということも記している中で、肌が白い人の優越についても述べているのが引っかかりました。主人公は、いわゆ…

強い思い

『白鯨』の今日読んだ箇所では、主人公が乗っている捕鯨船の船長が、モービィ・ディックと呼ばれる鯨に対する強い復讐心をどのように持つに至ったかが記されています。 船長はこの鯨を、ただ単に身体の一部の機能を奪われた相手というよりも、この世にある悪…

情報の伝わり方

『白鯨』の背景になっている時代は、19世紀の中頃のようですので、今とは全く異なります。 通信手段が充実してはいないため、ひとたび捕鯨船が航海に出ると、外部の人たちとの接触はとても少なくなります。そういう状況だからこそ、モービィ・ディックと呼ば…

「モービィ・ディック」

『白鯨』を読み進め、原題となっている「モービィ・ディック」という名が初めて出てきました。題名になっているからには、この名で呼ばれる白鯨が主人公なのかもしれません。 捕鯨船の船長は、この鯨から身体に被害を受けて、その復讐を望んでいることがわか…