3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

2015-12-28から1日間の記事一覧

題名の由来である人物

『谷間のゆり』の、最近読んでいたほかの小説と違うと感じる点の一つは、段落が長いということです。それで読みづらくなっている面もありますが、一人称のです・ます調による話しかけてくるような記述によって印象が軽めになって読みづらさが抑えられている…

『谷間のゆり』の時代のフランス

『谷間のゆり』は主人公による一人称で語られています。はじめのあたりはその主人公の生い立ちが述べられていますが、かなり苦労を強いられていたようです。 食べるものにも事欠くような貧しい家庭ではないはずですが、親たちから大事にされず、経済的に厳し…