3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

王らしくない王

『マリー・アントワネット』の記述は、しばらくの間、マリー・アントワネットの夫である、新たに王位に就いたルイ16世についてのものになります。 ルイ16世は王らしくない人物だったようです。在位していた当時、存在感はあまりなかったように思われます。現…

王の交代

『マリー・アントワネット』の今日読んだ箇所では、マリー・アントワネットの夫の祖父である王が他界して、夫が王になります。 この先代の王はキリスト教の信仰の面では教会から良く思われないような生き方をしていたようです。聖職者が、王の死の直前に死の…

民衆に対する無関心

『マリー・アントワネット』における、マリー・アントワネットとパリとの関係についての記述がさらに続き、パリという街の提供する歓楽に心を捕らえられている様子が描かれています。 マリー・アントワネットは楽しみを求めてパリに通うようになりますが、そ…

大歓迎

マリー・アントワネットのパリ訪問が民衆に大歓迎された様子が、『マリー・アントワネット』の今日読んだ箇所で描かれていました。 その記述でもほのめかされていますが、その後、パリの民衆との関係がどのように変わるかがわかっているだけに、その対比が際…

パリ訪問

『マリー・アントワネット』を読み進め、王の側室との対立の記述に一区切りついた次に、マリー・アントワネットがヴェルサイユからパリを訪問しようとする記述に移ります。 これまで知らなかったのですが、ヴェルサイユについて、パリまで歩いて6時間ほどだ…

屈服

『マリー・アントワネット』で描かれている、マリー・アントワネットと夫の祖父である王の側室との対立は、マリー・アントワネットが折れることによって決着がつきます。 まだ17歳という若い時期の苦い経験は、心を頑なにし、その後の生き方に影響を与えてい…

どえらい番狂(わ)せ

『マリー・アントワネット』に描かれている、マリー・アントワネットと王の側室との対立は、関係者の尽力により解決の段取りができ、あとは実行あるのみになります。 しかしそこで、それがうまくいくことを好まない人たちから横やりが入ります。「どえらい番…

宮廷内の権力者

『マリー・アントワネット』の記述によると、マリー・アントワネットが王太子妃になった頃、夫の祖父である王の側室が宮廷の中で権勢を誇っていたようです。 マリー・アントワネットは、そのことを快く思っていない人たちから影響を受けて、この側室と対立す…

後見人

『マリー・アントワネット』で、マリー・アントワネットを監視するためにその母親である女帝から送り込まれた後見人が紹介されました。 自分で監視するだけではなく、自分がいられないところにいて様子を伝えてくれる仲間を何人も作って、四六時中監視を続け…

2代前の王

マリー・アントワネットの夫であるルイ16世の祖父の曾祖父であるルイ14世のことが『マリー・アントワネット』の中で紹介されていました。 絶対王政を確立した人物で、基礎になるようなものがないところからヴェルサイユ宮殿を建てて権勢を示したようです。「…

歴史に影響を与える夫婦関係

『マリー・アントワネット』における、ルイ16世とマリー・アントワネットの夫婦関係についての記述を読み進めました。 それは、マリー・アントワネットの考え方や生活、そしてこの夫婦の間の力関係に影響を与えただけでなく、それらを通じてフランスの歴史や…

王位継承の問題

『マリー・アントワネット』によると、ルイ16世とマリー・アントワネットとの間には結婚の後しばらく子どもができなかったようです。ルイ16世の側の原因により、できる以前の問題だった様子で、文献が残っていることが紹介されています。 その中で、当時のス…

将来の敵

『マリー・アントワネット』の中で、マリー・アントワネットが結婚に向けて移動する道中に、ある人物と出会う場面があります。 語り手によると、将来この人物はマリー・アントワネットの敵になるようです。先のことをばらしてしまっていますが、そうしなけれ…

若き日のゲーテ

『マリー・アントワネット』では、9ネットの結婚に向けての記述が続いていますが、その中で興味を引く登場人物がいました。 この人物は、マリー・アントワネットの結婚のために造られた施設に飾られた芸術作品に、ほかの人たちが見いださなかった否定的な意…

政略結婚

『マリー・アントワネット』の冒頭には、アントワネットが結婚することになる背景が記されています。 2つの王朝が対立して戦争をすることがないようにと、女帝の娘であるアントワネットが王の孫の妻になるべく結婚することが決められました。絵に描いたよう…

ツワイク『マリー・アントワネット』

今日からツワイクの『マリー・アントワネット』を読み始めました。 岩波文庫に収録されている、高橋禎二氏と秋山英夫氏の訳によるものを読んでいます。 ドイツ語の名前のようですので、ツヴァイクとするのが正しいように思いますが、読んでいる訳の作者の表…

『イリアス』を読み終えました

『イリアス』を読み終えました。 話の舞台になっている戦争の途中で決着がついていないことから、中途半端である印象もありますが、ある勇士が葬られるところで終わっていて、その場面はクライマックスにふさわしい描かれ方です。そして、その前にある、死体…

王の旅

『イリアス』をもうすぐ読み終えられそうです。最後は、攻められている町の王が戦場で命を落とした息子の遺体を受け取る話で終わるようです。 財宝を荷車に積んで王自らが遺体を渡してくれるように頼みに行きます。道中で危険もあるでしょうが、それを恐れて…

自己憐憫

『イリアス』のある登場人物は、その大事にしている息子の命が戦場で奪われ、しかもその遺体は敵に持ち去られてしまいました。 その悲しみのあまり、大きな権力と富を持っているにもかかわらず、自分のことを不幸であると人に言います。 もちろん、つらいこ…

神による保証

『イリアス』を読み進めて結末に近づいてきました。 ある登場人物が、神から本来ならば危険を伴う行動をするように促されます。しかしながら、それをしても危害を加えられることはないということも伝えられます。神が保証を与えたといったところでしょうか。…

山井大介投手のホームラン

今回は本とは別の話題にします。 中日ドラゴンズの山井大介投手が39歳でプロとして初めてのホームランを打ったことをTwitterで知り、動画も見ることができました。 ナゴヤドームの、最前列のあたりではなく、奥に入っていましたので、かなり良い当たりだった…

和解のしるし

『イリアス』で描かれている競技の場面はさらに続いて、本物の槍を使っての対決や投擲種目も行われます。 この作品の初めから対立していた二人のうち一方がこの競技を主催して賞品を出していましたが、競技の最後に、対立していた相手に対してちょっとした計…

戦車による競走に続く競技

『イリアス』を読み進めたところ、戦車による競走に続いて格闘や競走が行われました。競技のたびに豪華な賞品が提供されています。 戦争を描いた作品の中では平和な場面です。その中で登場人物の性格が見えるような描写もあります。前の方にこういう記述があ…

競走の決着

『イリアス』で描かれている戦車による競走に決着が着きました。 競走に参加しないで見ている人同士が衝突したり、順位についても議論があったりして、仲間の親睦というようにはなっていません。 陣営の中がまとまっておらず自信のある者同士が張り合ってい…

戦車による競走

『イリアス』のある勇士の従士の火葬に続いて、戦車による競走の場面があります。 従士を葬った勇士が賞品を出して競技を行っているのですが、そういうことが実際に行われていたのでしょうか。 競走の様子が詳しく描かれています。戦闘の場面のように人が命…

死者の幻

ある勇士とその従士との友情が『イリアス』の主要な内容の一つであると思います。 勇士が、戦場で命を失った従士の幻を見る場面があり、従士がかなり長く話しています。勇士の想像によることではなく、本当に現れているという設定だと思います。火葬をされる…

死者の家族の嘆き

『イリアス』を読み進めたところ、前回の記事で取り上げた、討ち取られた勇士の家族が嘆く様子についての記述がしばらく続きます。 父親、母親、妻のそれぞれの様子が描かれています。この夫婦間には幼い子どもがいて、父親がいないことで子どもがどれほど苦…

予告されていた死

『イリアス』の主要な登場人物の一人が討ち取られるところを読みました。 少し前から死が予告されていましたし、今読んでいる訳に区切りごとに前もって記されている梗概でもそれが示されていましたので、わかっていることでした。 強い戦士として描かれてい…

父親の弱気な言葉

『イリアス』の登場人物の中でかなり強い戦士として描かれている人物に対してその父親が話をする場面を読みました。 戦況が不利な方に傾いていることで弱気になっているとはいえ、息子にとっては力づけられるような言葉ではありません。息子はどのような影響…

神々の間の戦い

『イリアス』を読み進めたところ、前回の記事で取り上げた河の神が火の神と戦ったり、ほかの神々も戦ったり、というように話が展開しています。 その様子は神というよりもいかにも人間のようです。人間的な神々の場外乱闘が人間の世界に影響を与える、という…