2015-09-12 善行についてくる罠 日記 『青年時代』の記述によると、トルストイは少年時代と青年時代の間のあるとき善行をしようと思い立ったら、実際にすることができたようです。まだ十代で豊かな生活をしていて責任が特になかったために、比較的容易だったのかもしれません。 自分の温和さや善良さに身近な人たちが関心を示してくれないことをおもしろくなく思ったことを、また正直に伝えてくれています。良いことをするときにそれを人に気づいてもらいたいと思うのは、人間の生まれもった自己中心の現れなのでしょう。善行をしようと思うならば気をつけたい点です。