三つの愛
『青年時代』には、「愛」と題する章があって、三つの種類の愛について述べられています。その三つとは、
・美的な愛
・献身的な愛
・実践的な愛
です。
ある登場人物の実践的な愛について触れる中で、これら三種類の愛についてそれぞれ主人公が思うところを述べています。 言葉の印象として、献身的な愛が一番良いかと思いましたが、説明によるとそういうことでもなさそうです。
愛を複数の種類に分けて説明している、ということで、C.S.ルイスの『四つの愛』という本を思い出しました。三つと四つの違いだけでなく、それとこれとでは切り口が異なります。
主人公が経験したできごとに関する記述が多い『青年時代』の中で、この箇所は存在感があると感じました。