世界文学全集への挑戦、2年目に突入

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

高い理想

 『誰がために鐘は鳴る』を読んでいると、主人公の心の中の言葉が長く続く箇所がところどころにあります。今日読んだ箇所もそのうちの一つです。

 スペイン内戦に関わってきた過去を回想している中で、貧しい人たちのために戦いに加わったという動機が述べられています。外国から来てそういう人たちの側についているのですから当然なのかもしれませんが、ストレートな高い理想だと思います。スペイン内戦は1930年代のことですから、ロシア革命からそれほど時が経ってはいません。共産主義に期待しやすい時期だったということでしょうか。20年ほど後にはキューバ革命が起きますが、その中で中心的な働きをしたチェ・ゲバラも高い理想を持っていたと思いますので、この主人公のように考えていた人はそれほど珍しくなかったのかもしれません。

 命をかけてでも実現したいと思う理想を持てるのはすばらしいことだと思います。この主人公のまわりの人たちは皆がその思いを共有していたわけではなさそうなのが気の毒ですし、前途に暗い影が落ちているように感じます。そうはいっても、実際にすべての人が高い理想を持てるわけでもありません。

 高い理想を持ち、それにふさわしい行いをしていけるようになりたいと思います。