『誰がために鐘は鳴る』を読み終えました
今日、『誰がために鐘は鳴る』を読み終えました。
締めくくりは少し予想外でした。
主人公は、共和国側で戦うことに意義を感じていたでしょうが、その戦いの中で出会った女性と愛し合うことで真に生きていると感じることができたのではないかと思います。主人公の心の中の声によれば、もう一人の人と結びついたときに自分はなんでもないどころかじつに大切なものでありうることを学んだ、ということです。
だからといって、自分が選んだ戦いをおろそかにして良いわけではありません。主人公は戦いの場でも持っている力を惜しみなく出しました。感情的になって良くないことを言ったりするように、完全な人ではもちろんありませんが、主人公に好感を持ちました。
大久保康雄氏の訳のおかげか、読みやすくて、楽しみながら読むことができました。
明日からはヘッセの『車輪の下で』を読む予定です。