生徒をつぶす教師と同級生
『車輪の下で』では、主人公のまわりで同級生が亡くなったり退学になったりしていなくなってしまいます。
退学になった生徒は反抗的だということでもともと教師たちから目をつけられていたのが、同級生からの告げ口によってさらに締め付けを受けるようになります。
教師たちの考え方は、前に触れた主人公の出身地である田舎町の校長と同じであるようで、生徒を型にはめようとしています。これだけでも煩わしいのですが、嫌いだからといって仲間のことで告げ口をする同級生がいるというのはさらに煩わしいと思います。『いまを生きる』という映画にも告げ口をする生徒が出てきていたことを思い出しました。気が合わない人ができることは人間として生きていればあるでしょうが、人を嫌うのと人を陥れるのとは違います。そういう卑怯なことをしないように気をつけたいと思います。