今日からバックの『大地』を読み始めました。
新潮文庫に収録されている新居格氏の訳によるものを読んでいます。
中国の貧しい農民の暮らしぶりから始まりましたが、始まってすぐのあたりに出てくるお金持ちの女性が当然のように阿片を吸っているような記述がありました。貧富の差とともに、そういった遊びが行われているところにも時代の暗さを感じます。
農民として畑仕事をしている場面もすぐに出てきます。人間が生き続けるために食べる物を生み出し、命が終わった後に人間が戻っていく大地の存在が強調されており、題名の意味を考えさせられます。