世界文学全集への挑戦、2年目に突入

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

働く意欲

 『大地』の主人公の考え方の特徴的なところを今日読んだ箇所で見ることができました。

 飢饉を逃れて移動してきた大都市で、貧富の不平等の不当性を訴える人の話を聞く場面がありました。富んでいる人は貧しい人を虐げて自分では働いておらず、そして、貧しい人は財産を手にすることができるならば働くつもりがない。主人公はそのいずれとも異なり、自分が持っている土地で働いて多くの収穫を得て、さらに土地を買ってもっと働いて豊かになっていきたい、と考えているようです。

 働かなくてもぜいたくに暮らしていけるわけでなく、生活が向上する見込みなしに過酷な労働をせざるを得ないために働くことから解放されたいと思っているわけでもなく、土地を持っていて自分の努力で道を切り開いていける可能性を感じられるからそのように考えられるのではないかと思います。そうはいっても、この時点では、自分の土地を離れて、まわりの貧しい人たちと同じようにきつい労働をしている状態ですから、良い見通しがあるわけではありません。

 労働に対する意欲と、状況が難しくてもあきらめない態度を、見習うのが良いと思いました。