『大地』の二世代目には、昨日取り上げた人のほかにも父親が遺してくれた土地をありがたいと思わない息子がいます。
農業に従事することを好まず、生まれ育った地を離れて軍人になります。優れた素質を持っているのか、そこで多くの人が従うような立場になります。その上で新しい道を開こうとするのですが、そこでは父親の遺してくれた財産を当てにします。
恵まれた環境にいながら、それが普通のことではないことには思いを向けず、都合良く利用するということが、人間にとっては自然なのでしょうか。そのような態度を捨てることは可能だと思いますが、自分を客観的に見ることが必要になりそうです。