3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

結婚相手の決め方

 4巻に分かれている文庫版の『大地』の第2巻を読み終えました。第3巻も第2巻から第二部が続くようです。

 第2巻の終わりあたりに二世代目の三男が兄に妻を探してもらう記述があります。兄たちは父親に妻を決めてもらっていましたし、そのうちの1人は息子が自分で妻を選びたがっているのを馬鹿げたことだと言っていますので、当時の中国のその地方ではそれが当然だったのでしょう。

 以前読んだシーナ・アイエンガー氏の『選択の科学』によると、配偶者を自分ではなくほかの人が決めるのは現代でも世界の中で珍しいことではないそうです。

 この三男の場合は、後継者になる息子ができることが目的で、この結婚で妻との関係自体には期待していない様子ですが、最初からそのつもりならばそういうものなのでしょうか。

 時と場所が違いますし、特にこの三男はその時代の中でも特異な生き方を選んでいることから、なおさら自分との違いを感じるのでしょう。