3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

向き合う親子

 『大地』に出てくる親子関係は、しっかりと互いに向き合うことができていない関係が多かったのですが、一組の親子は仲良くなりはしないまでも向き合うことができるようになってきていると思います。

 もともと父親は息子の教育に強い関心を持って、そばに置いていましたので、共に過ごした時間は長くなったはずですが、父親からの押しつけのようなものがあって関係は一方通行だった様子です。息子が自分のしたいことを持ったことで、自らの確信を持って父親と向き合うことができるようになったのではないかと思います。心地良くはないでしょうが、触れ合うことがなかったり、一方通行だったりするよりも、健全な関係であると考えます。