3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

人種による差別

 『大地』の三世代目の中心人物の留学先はアメリカだったようです。最初はイギリスかと思いましたが、土地の大きさや歴史が長くないことについての描写からそのように思われます。

 残念ながら、渡航してすぐの頃に人種による差別を受けたという記述があります。飲食店で出会った人から侮辱的なことを言われたり、下宿先を探すときに空いている部屋があるはずなのに断られたり、ということが述べられていますが、これらは実際に起こっていたことでしょう。

 人を差別する人がいる反面、人種など気にせずに親切にしてくれる人も出てきます。これも実際にそうだったのだと思います。そういうところがアメリカという国の多様性や懐の深さを感じさせてくれます。