世界文学全集への挑戦、2年目に突入

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

新時代のアメリカ人

 『大地』の三世代目の中心人物は、留学先で、指導してくれている教授とその家族と親しくなります。教授の娘が、その国へ移民が来たことや、人々が支配する領域を広げて海にまで達したことを伝えていることから、この留学先はアメリカということでしょう。

 教授夫妻はキリスト教の信仰を伝えようとしますが、その娘はそれに対して否定的です。娘は、新時代のアメリカ人としてキリスト教を受け入れられないということを伝えます。それまでの記述で、中国人にとっては自由な恋愛が新しい時代の思想であることが示されていたことに続いて、アメリカ人にとってはキリスト教の否定が新しい時代の思想である、というように描かれています。

 このブログの主はキリスト教徒なので、そのような記述は残念なのですが、活力がなければその信仰には魅力がないことは当然だと思います。そうはいっても、この教授については、信仰の面では考えを異にする娘も立派な人であることを認めているのですが。時代背景として、ちょうど、キリスト教は理性的には受け入れ難いという思想が力を持っていた時期だったのだと思います。