3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

人とのつながり方の学習

 『大地』の三世代目の中心人物には、人と親しくなっても結局は離れてしまう、ということが繰り返しあって、孤独になってしまいます。

 学業の面で目をかけてくれて、家に招いて家族ともつき合うようにさせてくれた教授とその家族との間でも、最終的には距離ができました。

 その時その時で理由があるにしても、問題の一つは、人とのつながり方を知らないことでありそうです。もともとの性格も関係あるでしょうが、人とつながることを経験を通して身につける機会を持てなかったことも影響していそうです。生まれつき人とつながりやすい人もいると思いますが、そうでない人は学んでいく必要があります。この人物の場合は、父親が自分の後継者にしようとして身近に置いていたことで友人を作りづらかったのではないかと思います。

 人間は一人では生きていけませんので、人とのつながり方を学ばせるのは親の責任であると考えます。