『大地』の三世代目の一人は、社会情勢の変化にうまく乗って高い地位につきます。
理想の国家をつくるために、もともとは助けようとしていた貧しい人々を切り捨てようとしている様子があります。新しい思想を持った若い人たちだけで新しい国をつくりたいということで、特に年を取った人を排除しようとしているようです。
進出してきている外国人から自国民が不利益を受けていることから、外国と互角に渡り合っていけるようにしたいという思いがあるからなのでしょうが、その自国民のある人たちを切り捨てようというのは偏った考え方だと思います。
掲げた理想との矛盾は解消されるのでしょうか。