『桜の園』を読み終えました。
新しい展開があるかと思っていたら、意外にあっさりした終わり方でした。一箇所に集まった登場人物たちの新しい出発のようなところで幕を閉じます。年老いた者、若い者、上り坂の者、下り坂の者、それぞれがそれぞれの道に進み、結末に余韻が残ります。主人公所有の桜の園については、将来が定まったようです。
桜の園をめぐって中心人物たちの人生が交錯する様子が印象に残るとともに、 まわりの人たちのその後の生活のことも気になる締めくくりでした。
明日からはフォークナーの『八月の光』を読む予定です。