3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

思惑の異なる男女

 『八月の光』の今日読んだ箇所では、ある男女の関係が描かれています。肉体関係があっても恋愛感情はなさそうで、互いに異なる思惑がある様子です。

 女性の側は北部から南部に移ってきた奴隷制に反対の親から生まれ、黒人の地位の向上のために働いていて、黒人と白人とのハーフである男性を自分の活動に加わらせることを目論んでいるようです。男性の側にはそのつもりはなく、経済的なことや性的なことがこの女性との関係の動機になっているといったところでしょうか。

 その後で何が起こるかについては前の方で触れられていて、いつまでもそういう関係が続くわけではないことがすでにわかっています。