3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

人づきあいの少ない人たち

 『八月の光』はある架空の町を中心に話が展開していましたが、今日読んだ箇所では、そこから少し離れたところにある町に逃亡中の登場人物が行ったためにその町が舞台になりました。

 その町に住む夫婦が新たに登場しました。人づきあいの少ない人たちとして描かれていますが、人づきあいがなさそうに描かれている人がその前にもいました。この作品が書かれた当時の一般的な町は、住民が互いのことをある程度知り合えるような規模だったのではないかと思います。そういう時代でも、ほかの人たちから離れてあまり知られていないという人はけっこういたのでしょうか。そうでなければ、人づきあいの少ない人たちが何人も出てくると同時代の読者に違和感を感じさせてしまうのではないかと考えました。

 新しく登場した夫婦は変わった行動をしていますが、その動機はまだよくわかりません。