3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

事実を受け入れたくない心

 『八月の光』のある登場人物が、興味深い心の動きを見せます。

 頭では理解していてそのつもりで行動したり話をしたりしながらも、受け入れたくない事実を心が受け入れておらず、無意識のうちに行動がその受け入れていないということに引きずられてしまいます。そして、受け入れていなかった事実の結果を見てやっとそれが事実であることを受け入れます。

 ここで描かれているほどに大きな話でない場合が多いと思いますが、同じようなことはけっこう起こるのではないかと思います。