3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

人に対する優しさ

 『風と共に去りぬ』の男性の中心人物であるレットは、自分勝手に見える振る舞いをしたり、受け取る側が失礼だと感じるような言い方をしたりしますが、ところどころに人を大事にする優しさが現れます。
 今日読んだ箇所では、子どもを好きであると言っていて、実際にそれまでの行動がそのことを裏づけています。
 それ以上に印象に残ったのは、妊婦に対する思いです。当時のアメリカ南部では、妊婦は妊婦として堂々とはしていられなかったようです。しかしレットは、妊婦であることを誇りに思うべきだと言います。当たり前のように思いますが、妊婦を人として尊重することはこの時代には当たり前ではなかったようです。ただでさえたいへんな生活をしている妊婦に対する尊重から、優しさを感じます。