葬儀での習慣
『風と共に去りぬ』の今日読んだ箇所では、ある登場人物の葬儀の様子が描かれています。
当時のその地方では、葬儀の時に棺の上で隣人が挨拶をする習慣があったようです。その挨拶を巡って争いが起こることがよくあったようで、放っておくと起こると予想される摩擦を避けるために一人の人物がほかの人たちに先んじて挨拶をします。
その挨拶が、南部の人として同じ南部の人たちの心の琴線に触れるような内容で、それが功を奏し、ほかの働きかけの効果もあって、争いが起こることを防ぐことができました。
この人物は、主人公が道を切り開いていく中で、ところどころで大切な役割を果たします。朴訥そうに描かれていることもあって、好感を与えてくれる存在です。