変化に適応できる者
『風と共に去りぬ』は南北戦争で敗れた側の南部を舞台としていることから、登場する人たちの生活は大きく変わらざるを得ないようになっています。
たとえば、大農園を所有していたような家の人たちが自分で働くようになっています。もともとしていなかったとはいえ、商売をしてみたらうまくいく人がいるかと思えば、そういうわけにいかない人もいます。
主人公にとって特別な存在である男性も、自分で働くことについてはうまくいかない様子です。経済的に苦しいばかりでなく精神的にもつらそうです。
日本でいうならば、明治維新の時代に武士であっても商売をしなければならなくなった人たちのようなものでしょうか。
そういう人たちにとっての良い時代は去ってしまったようです。生き残るのは変化に適応できる者なのでしょう。