苦しみの中で呼びかける相手
『風と共に去りぬ』の主人公は、精神的にも身体的にも苦しい状態に陥ります。
主人公がそのときに声を出して呼び求めるのは、ある登場人物です。そして、呼び求められた人物は実際に主人公を支えます。
この呼びかける場面では、名前を示さないことによって読者に考えることを促しているのか、最初は名前が出てきません。単純に主人公のセリフとして名前が出てくるよりも感動的だと思います。
この箇所はこの作品の主要な場面の一つであると考えます。