3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

「安楽すぎる椅子」

 『ジェーン・エア』の主人公が新天地での生活を始めて3か月が過ぎる頃には、生活が単調になってきたようです。それほど、新しい役割をうまく果たせているということでしょう。
 自らの生活を「安楽すぎる椅子」にじっと坐る人になぞらえています。物事がうまくいってもそこに安住せず、変化を恐れるどころか変化を望む、という主人公の性質は魅力的です。
 そういう記述が出てきますが、自分たちの才能を働かすことを、その努力を発揮する分野を、女性も男性と同じように必要としている、というのがメッセージの一つであるように思います。