3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

雇い主との問答

 『ジェーン・エア』の主人公の新しい挑戦は家庭教師としての仕事です。
 その雇い主は、変わった感じのする人です。今日読んだ箇所では、この人と主人公の問答の様子が述べられています。理屈っぽい、議論好きな人であるようですが、主人公は思わずしてしまった率直な発言が気に入られたこともあってか、話し相手として認められたようです。
 この雇い主は過去に大きな心の傷を受けたことがあるようで、かなりのダメージを受けていながらも、やられっぱなしで終わらせない決意が見えます。主人公は、その後、雇い主から過去に何があったかを聞くようになります。18歳位という設定であると思いますが、主人公は大人からそれだけの信頼を受けられるような人物として描かれています。自らが苦労したから人の苦労もわかる、ということでしょうか。