『
ジェーン・エア』の主人公は過去の生活に別れを告げた結果、親類も友人もいない状態になります。
そこから新たに関わりを持つようになったのが、放浪して飢えに苦しんでいたところを助けてくれた、兄と妹2人のきょうだいでした。この人たちは、教養がありながらもそれを活かせないような境遇にいる様子です。
生活のために仕事を求めた主人公のために、兄は仕事を世話してくれましたが、それも可能性を活かせていない自らの状況に引きずられた、あまり満足できないような仕事であると主人公に対して思っているようです。このきょうだいは、才能を活かせない人たちの代表のような描き方をされているのでしょうか。