3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

主人公の生い立ち

 サナトリウムに主人公が到着した場面が終わると、『魔の山』は主人公の生い立ちの紹介に移りました。
 幼くして両親を亡くしたという設定は『ジェーン・エア』と同じですが、こちらの主人公は祖父とともに生活して、虐待はされていなかったようです。
 現代ほど医学が進んでいない時期のことですが、子どもの頃に両親を失うということはけっこうあったのでしょうか。気の毒な設定ですが、この主人公からはまだそこから受けた影響はうかがえません。