3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

ハンスという名前

 『魔の山』の主人公はハンスという名前です。この前読んだ『車輪の下で』の主人公もハンスでした。ほかにも目にすることがある名前で、ドイツに多い名前なのだと思います。
 この主人公はここまでのところ平凡な人のように描かれています。筆者は、主人公が変わっていて印象が強い人なわけではない、ということを示すために名前もよくあるものを選んだのではないかと思います。
 平凡な人に平凡でないことが起きる、という話にしようとしているのでしょう。