3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

ある登場人物の最期

 『魔の山』の今日読んだ箇所では、ある登場人物の人生が終わりを迎えます。
 医療施設が舞台であるだけにこれまでにも亡くなった人が何人かいましたが、人が亡くなることについてはかなりあっさりと描かれていました。施設の中ではよくあることである、という印象が伝わってくる気がします。
 今回は、主人公にとっての身近さを反映したような詳しい描写で、次第に弱っていく様子が記載されています。幼くして両親を失った主人公にとってもつらい別れだったと思います。
 それを一つの区切りにして、時が流れて最後の章に入りました。