3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

頭文字だけで呼ばれる人物

 『白痴』を読み進めていますが、主人公の住んでいる場所に多くの登場人物が入り乱れている場面がしばらく続いています。
 そこに加わっているある登場人物は、ほかの人たちが名字と名前を合わせて紹介されている中で、Щ(シチャー)という頭文字と爵位のみで呼ばれています。
 ドストエフスキーはそこに意味を込めているのでしょうが、少なくともここまでのところは意味を読み取ることができていません。例えば、Щという文字から始まる名字は限られていて、その名字を思い浮かべたロシアの人にとってはある人物を思い出させる、ということでもあるのでしょうか。