『白痴』を読み進めて、恐らく最後の第4編に入りました。
第4編の最初では主人公が登場せず、ほかの人たちがまず出てきますが、その前に筆者の考えに関する記述があります。それは平凡な人たちについての話です。平凡な人は世の中にたくさんいるので、そのような人たちについて書かなければ小説は現実から離れてしまう、というようなことが記されていますが、そのとおりだと思います。文学を知っている人にとっては当たり前のことなのかもしれませんが、このブログの主にとっては新しい考え方です。
第4編は、こうした平凡な人たちについての描写で始まっています。