3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

繁栄の陰にあるもの

 『南回帰線』で描かれているのは、2度の世界大戦の間の米国だと思いますが、その頃の米国は、世界の中では極めて繁栄した場所だったのではないかと考えます。
 それでも人々は、特に精神面で、問題を抱えているように描かれています。経済的に繁栄していても心が満たされるかどうかはまた別の話だというのは当然です。それでも、華やかな見た目という表面の下に何があるかを見るには冷静な視点が必要であると思います。