3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

外国についての話

 外国に実際に行くことや外国の話を聞くことは、人が考え方を新たにするきっかけになると思いますが、『南回帰線』の主人公はフランスに行っていた友人ができて、その友人の話から影響を受けます。
 現代であれば海外旅行はかなり身近になっていますが、この作品の背景になっている時代にはそれほど一般的なものではなかったことでしょう。テレビで外国の風景を見ることもなかったと思います。そのような時代の、海外経験のある友人は貴重だっただろうと思います。しかしながら、そういう友人ができたからといってすぐに主人公の考え方が劇的に変化したわけでもなさそうです。
 外国のものに触れることは今では当たり前のようになっていますが、そこから刺激を受けて考え方を新たにするチャンスがあることには変わりはないと思いますので、心を開いておきたいと考えます。