3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

 『女の一生』にときどき登場するキャラクターとして、一匹の犬がいます。
 生まれた直後に、極端な考え方をする聖職者によって母親ときょうだいたちを殺されますが、生き残って主人公に飼われるようになります。
 人間は裏切っても犬は裏切らず、年老いても主人公のそばにいます。主人公が引っ越すときに、一度忘れられながらも、連れに戻ってきてもらうことができました。
 苦しみながらも完全に見捨てられることはない、それまでの主人公の人生に重なるように思います。