3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

『女の一生』を読み終えました

 『女の一生』を読み終えました。
 汽車が走っていることに驚くような、時代に取り残された過去の人に主人公がなってしまっていたような記述の後で、過去を懐かしむ場面があり、過去に生きることしかできなくなったように見えましたが、その後で未来へとつながっていく様子が描かれていました。
 主人公は希望を裏切られ苦しみ悩みながらも、その苦難の後に、いやその苦難の中にあっても、いまこの時を生きるきっかけも得ることができました。そのことに励まされました。