2016-10-29 音楽との出会い 『ジャン・クリストフ』の主人公は音楽家の家庭に生まれながら、実際に楽器に触れたのは学校に通うような年齢になってからのことでした。子どもとしての主人公の目を通して見た楽器の様子が巧みに描かれています。 現代の日本であれば、録音された音楽を聴くのは気軽で、子どもが家庭で音楽に触れるのは容易ですが、録音されたものを聴くことがなければ、音楽との接触は家庭で簡単にできることではないと考えます。生活は難しいながらも、主人公はその面では良い機会に恵まれたようです。