3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

殻から出た蛹(さなぎ)

 『ジャン・クリストフ』の今日読んだ箇所では、物の見方が変わるような時期を主人公が過ごしています。
 倦怠と不安の日々が続いた後、新しい発見の時期があり、それは新たな幼年時代と表現されています。また、主人公は殻から出た蛹にたとえられています。
 10代の後半のこととして描かれていると思います。その頃は多感な時期で、このブログの主にとっても物の考え方に大きな影響があった時期ですが、主人公の体験のような劇的なものではありませんでした。芸術家として敏感な人として描写されているということでしょうか。この箇所を読んで、自分を重ね合わせられる人もいるのでしょう。