3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

悪評

 『ジャン・クリストフ』の主人公は、自らの考えを遠慮することなしに表明することで、周囲の人たちとの関係を悪化させ、悪評が広がります。
 ドイツが輩出した偉大な音楽家たちを批判したことが発端でしょうが、ドイツ人ではありながらフランスの血も引いていることも悪評の理由になります。こうした偏狭さは時代や場所が変わってもよくあることだと思います。人を団結させるつながりが、人を排除する理由にもなるのは残念です。