家族とのつながりという壁
『ジャン・クリストフ』の主人公のクリストフは、新たな出会いを経験しながらも、閉塞したような状態から抜け出すことができずにいます。それでも、ついに決心をして大きな変化を自分の生活にもたらそうとします。
決心をしたからといって簡単にできるわけではなく、家族、具体的には母親とのつながりが壁となって立ちふさがります。母親がいなかったら生まれてからの成長はなかったでしょうから、母親を尊重する必要はあると思います。しかしながら、母親が子どもに息がつまりそうな生活を我慢するように強要することが良いことだとも思えません。
そこまでは読んでいませんが、何らかの形で決着がつくことが示されています。