隣国からの刺激
『ジャン・クリストフ』の今日読んだ箇所では、主人公のクリストフがフランス人の友人とフランス人の性質について話し合っていました。
その中で興味深かったのが、友人の言っていたことです。フランスがドイツから圧迫されたためにフランス人は強くなってきている、というような意味のことを言っているのだと思います。身近な人を戦争で殺されでもしたような人はそのようなことを考えられないように思いますが、隣国との間の緊張関係が当たり前でかつこの友人のように直接にはそこまでひどい目にあっていない人にとっては、その隣国との関係を強くなることに資する刺激ととらえるというのは一つの見方なのでしょう。