ドイツとフランスの対立
『ジャン・クリストフ』の主人公であるクリストフは、巴里のアメリカ人ならぬ巴里のドイツ人で、生まれ育ったドイツを去ってパリで生活しています。
両国の関係が悪くなければ平和に生活できますが、その関係の悪化がクリストフの生活に大きな影響を及ぼす場面があります。両国の対立をきっかけに、それまでバラバラだったクリストフの周りの人たちが団結する様子も描かれています。実際にそういうことはあると思います。人間のそういう習性はうまく利用することも可能だと思いますので、怖さを感じます。