労働運動
『ジャン・クリストフ』の主人公であるクリストフは友人と一緒に労働運動に関わっていきます。この作品の背景となっている時代の情勢を反映しているのかもしれませんが、意外な展開です。
クリストフたちが交際しているその運動の関係者の人物像がけっこう詳しく描かれていて、同じ活動をしながらも異なる思いがあったり、互いに親しくなかったりしています。
そういうところに一つの運動の力の限界が見える気がします。同じ思いを持って同じ方向を向いて進まなければどのような活動もうまくいかないと思いますが、クリストフたちが関わっている運動はどうなっていくでしょうか。