『ジャン・クリストフ』の主人公であるクリストフはパリを離れ、ひとりでしばらくさまよい歩きます。
飢え、疲れ、苦しみながらある人物の家に身を寄せることができます。そうして落ち着ける場所を得ても、精神的なショックも影響しているのでしょうが、すぐには元気を回復することができずにいます。
ひとりでさまよい歩くところから、少し前に読んだ『ジェーン・エア』を思い出しました。こちらの主人公のさまよい方は、もっと記述が濃厚というか詳細で、非常につらそうでした。それと比べれば記述としては短いと思いますが、もちろんこちらもつらそうです。